対光反射は、網膜神経節細胞を介して瞳孔の直径を光の強さにより変化させ、網膜に届く光の量を調節する反射であり、各種網膜疾患や視神経疾患などで反射が減弱することが知られています。緑内障は網膜神経節細胞の消失が病態の本質であるため、理屈上は対光反射の変化が生じうると考えられますが、末期になるまでは、一般臨床では観察しづらいのが現状です。
近年、内因性光感受性網膜神経節細胞の働きに注目が当たっているようで、睡眠などの概日リズムを司っていることが示唆されており、また、緑内障においては早期に障害されることが言われています。一方、内因性光感受性網膜神経節細胞は青色の光に感受性が高いことも示唆されています。
本論文は、緑内障症例に対して青色の光を用いた対光反射を調べた結果、比較的早期に、かつ病期の強さに応じて対光反射の減弱がみられたことを報告しており、内因性光感受性網膜神経節細胞の消失がその主因であることを示唆しております。
Pupillary Responses to High-Irradiance Blue Light Correlate with Glaucoma Severity