乳頭出血と血小板機能について

視神経乳頭出血は、緑内障性変化を持つ視神経乳頭にかなり特異的に生じ、健常者ではまれで(0~0.21%)、特に反復してみられた場合は病的意義が高く、また、乳頭出血の頻度は他の緑内障眼に比して正常眼圧緑内障眼において高いことが知られています。一般的に乳頭出血は数か月で消失するため、観察できない例も多いと言われています。乳頭出血が循環不全によって生ずるか、網膜神経節細胞の欠損に伴って物理的に血管が破綻するかについては、まだ結論が出ていませんが、光干渉断層計による観察などで、後者によるものではないか、という説が優勢のようです。
本論文では、正常眼圧緑内障例において、乳頭出血を有する例では、血小板機能が低下しており、そのため出血が長引き、観察されやすいのでは?と結論づけています。

Association between Platelet Function and Disc Hemorrhage in Patients with Normal Tension Glaucoma: A prospective cross-sectional study.

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