白内障手術後の眼内炎について

白内障手術はほとんどの方が術後良好な視力を得られる、非常に有用な眼科治療の一つですが、非常に稀に眼内炎という重篤な術後感染症のために、視機能を著しく低下させてしまうケースがあります。

本論文は、26人の術者が75318眼の手術を行った結果、眼内炎の発症率は0.03%で、感染症予防として術後フルオロキノロン点眼を行った例では少なく、高眼圧予防として術直後に交感神経β遮断薬点眼を行った例では高率だったと報告しています。なお、術前や術当日の抗生剤投与、術中の前房内や結膜下への抗生剤注射、術中ステロイド注射、切開創の位置とは関連がなかったとしています。

http://www.aaojournal.org/article/S0161-6420(13)01007-5/abstract

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*