院長は歯のメンテナンスを受けに数カ月に一度歯科医院にかかっているのですが、受診する直前に一生懸命歯を磨いてしまいます。このように、患者は医者に自分が「いい患者」であることをみせたがる傾向があります。診療機関にかかる直前に点眼する、内服するなどの行為をWhite Coat Adherenceといいます(いい日本語訳はないようですが)。緑内障診療の場で、眼圧が低いにも関わらず、視神経障害、視野障害の進行がみられる場合、White Coat Adherenceの可能性があります。いずれ述べますが、緑内障治療は完璧にできる患者の方がはるかに少ないので、かかりつけ医には、是非点眼状況を正直にお伝えすることをお勧めします。でないと、過剰な治療を勧められる可能性があるからです。
http://georgevanantwerp.com/2010/09/27/white-coat-adherence/