「院長ブログ」カテゴリーアーカイブ

視野検査の信頼性

緑内障の診断や治療方針の決定に、定期的な視野検査は必須ですが、患者さんの体調や性格などの理由で、固視点をみないで、指標を追視してしまう、みえるはずの指標に反応しない、逆にみえていないはずの指標に反応する、等のエラーがどうしても生じてしまいます。大きいエラーですと、信頼性のない検査として、再検査を求められたり、検査結果を破棄してしまったりすることがあります。しかしながら、それらの行為は手間とコストなどの面から、避けたい問題ではあります。

本論文では、事後確率を算出するナイーブベイズ法を用いた補正を使って、通常では破棄する視野検査結果の有用性を高めることができた、としています。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24382423

アトピーとヘルペス性眼疾患

アトピーは免疫の調節異常が起こっていて、ウイルス感染にかかりやすいことが推測されますが、実際に多数例で調べた調査では、アトピーを有する患者の方が、健常人よりもヘルペス性眼疾患にかかりやすいという論文です。

http://archopht.jamanetwork.com/article.aspx?articleID=1793737&utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook&utm_campaign=feed_posts%0A

加齢黄斑変性に対するパゾパニブ内服

成人の失明原因の上位に位置する加齢黄斑変性は、新生血管からの出血などが原因で、急激な視力低下を来すこともある難治な疾患です。現状では、血管内皮増殖因子阻害薬の硝子体内注射(眼内に注射)が治療の主流で、一定の効果はあるものの、薬物を投与する手技の関係で、安全性に問題があります。

本論文は新しい薬物、パゾパニブというマルチキナーゼ阻害薬内服により、加齢黄斑変性症例に一定の効果があったという内容です。

http://archopht.jamanetwork.com/article.aspx?articleID=1748766&utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook&utm_campaign=feed_posts%0A

抗酸化物質と白内障

抗酸化物質とは、生体内、食品、日用品、工業原料において酸素が関与する有害な反応を減弱もしくは除去する物質の総称で、食品においては、野菜、果物、穀物、卵、肉、マメ、木の実などの食品に多量に含まれていると言われています。

本研究では、抗酸化物質を摂取すると加齢性白内障のリスクが低くなることが示されました。

http://archopht.jamanetwork.com/article.aspx?articleID=1793735&utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook&utm_campaign=feed_posts%0A

年末年始の休診日

読者の方からお問い合わせがありましたが、現医院は本日12月30日(月曜日)から1月3日(金曜日)までお休みを頂いております。皆様方にはご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。なお、新年は1月4日(土曜日)から診療を開始いたしますが、通常通り当日は午前のみの診療となります。