「院長ブログ」カテゴリーアーカイブ

居住地域と緑内障

院長の経験、あるいは他の緑内障専門医との会話の中で、「都会で生活している人」、「高学歴な人」、「神経質な人」は緑内障(原発開放隅角緑内障(広義))が多いと感じていました。

本論文では、都会生活者の方が、田舎で生活している人よりも眼圧が高いという結果を示しています。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22503693

視野検査の信頼性

緑内障の診断や治療方針の決定に、定期的な視野検査は必須ですが、患者さんの体調や性格などの理由で、固視点をみないで、指標を追視してしまう、みえるはずの指標に反応しない、逆にみえていないはずの指標に反応する、等のエラーがどうしても生じてしまいます。大きいエラーですと、信頼性のない検査として、再検査を求められたり、検査結果を破棄してしまったりすることがあります。しかしながら、それらの行為は手間とコストなどの面から、避けたい問題ではあります。

本論文では、事後確率を算出するナイーブベイズ法を用いた補正を使って、通常では破棄する視野検査結果の有用性を高めることができた、としています。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24382423

アトピーとヘルペス性眼疾患

アトピーは免疫の調節異常が起こっていて、ウイルス感染にかかりやすいことが推測されますが、実際に多数例で調べた調査では、アトピーを有する患者の方が、健常人よりもヘルペス性眼疾患にかかりやすいという論文です。

http://archopht.jamanetwork.com/article.aspx?articleID=1793737&utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook&utm_campaign=feed_posts%0A