「院長ブログ」カテゴリーアーカイブ

新医院内覧会および開業日の交通規制につき

以前にも告知申し上げましたが、第65回全国植樹祭が本年は長岡市で行われます。それに伴い、5月31日(土)~6月2日(月)まで交通規制が行われます。以下のサイトで交通規制の時間と場所が確認できます。新医院内覧会が6月1日(日)9時~16時、診療開始が6月2日(月)8時30分~12時、14時30分~17時30分となります。皆様方におかれましては、留意していらして頂けると幸いです。

第65回全国植樹祭

 

乳頭出血の危険因子

前にも本ブログでアップしましたが、乳頭出血とは、主に視神経乳頭縁にみられる線状の出血であり、緑内障発症や病期の進行の危険因子として知られている眼科的所見です。乳頭出血の発症原因は未だ不明ですが、近年では視神経乳頭にある篩状板の形状の変化により毛細血管が破綻し、乳頭出血が生ずるとする仮説があります。

本論文は、乳頭出血が生ずる危険因子を調べたもので、片頭痛、視神経乳頭辺縁部の菲薄化、交感神経β遮断薬の全身投与、低い収縮期血圧、低い眼潅流圧を挙げています。

http://www.ajo.com/article/S0002-9394(14)00072-5/abstract

再発性角膜びらんの原因について

外傷などで生じる、角膜上皮が剥離する角膜びらんは一般診療上よくみられる疾患で、通常は点眼、軟膏、眼帯などの処置で数日で治癒します。再発性角膜びらんとは、角膜上皮とその下にある基底膜との接着が弱いために、一度治癒した角膜びらんを繰り返し生ずる状態を言います。かなりの疼痛を伴うことが多く、寝ている時に目を閉じながら眼球が動くため、まぶたと眼球との間に摩擦が生じ、起床時に発症することが多いことが知られています。治療としては、最近では治療用コンタクトレンズ装用により奏功するケースが増えてます。

本論文では、再発性角膜びらん患者の病因を調べたところ、軽度外傷の既往(39.3%)、角膜上皮基底膜ジストロフィー、レーザー屈折矯正角膜切除術(各17.1%)、レーザー光線による近視矯正手術(7.7%)の順で多かったことを報告しています。

http://journals.lww.com/corneajrnl/Abstract/2014/06000/Clinical_Presentation_and_Causes_of_Recurrent.6.aspx

やおえだ眼科竣工につき

新しくなった医院の引き渡しは、5月1日に行われているのですが、内装や院内設備については鋭意準備中で、完成した状態で、6月1日(日)9時~16時に執り行われる内覧会でお披露目したい気持ちがあって、医院内部の紹介は本ブログでは控えることにしていました。しかしながら、当院の設計を担当して下さった方のブログに、当院の紹介がなされていたので、アップさせて頂きました。医療機器など、最新鋭の設備を整えている最中です。完成した際には近々完成するHPでもご紹介いたします。

http://sugaken1.com/2785.html

緑内障の病態生理と治療について

緑内障の世界的権威であるWeinreb先生のグループが、緑内障の病態生理と治療につき、総説をまとめました。本総説では、最新の知見も含めつつ、緑内障とはどんな疾患であるのかが、詳細でありながらも簡明に記載されており、緑内障専門医のみならず、全ての眼科医が読むべき内容となっています。

総説の中からピックアップしたいことを示します。緑内障は不可逆的な失明原因のトップを占めているにもかかわらず、初期には自覚症状がないため、自分が緑内障であると診断されている人は全体の10~50%でしかありません。発症の危険因子は高齢、緑内障家族歴、黒人、ステロイド使用、高眼圧が挙げられます。根拠に基づく唯一の治療は眼圧を下げることです。

The Pathophysiology and Treatment of Glaucoma A Review

医院内覧会につき

平成26年6月2日(月)8時30分~、新医院である「やおえだ眼科」での診療を開始いたしますが、その前日の6月1日(日)9時~16時まで、皆様に院内の雰囲気をみて頂くため、内覧会を催します。多くの方の来訪をお待ち申し上げます。なお、内覧会当日は第65回全国植樹祭も長岡市で執り行われるため、交通規制が敷かれるとのことです。どうぞ、お気をつけ、ご来訪ください。

http://www.city.nagaoka.niigata.jp/sangyou/syokujyusai.html

なお、重ね重ねの告知ですが、移転準備のため、5月26日(月)~5月31日(土)まで、現医院である眼科八百枝医院は休診となります。何卒ご高配頂きますようお願い申し上げます。

眼科的な紫外線対策につき

紫外線の曝露は電気性眼炎(いわゆる雪目)や翼状片、白内障、黄斑変性、あるいは眼科領域における癌の発症にも影響すると言われています。

米国眼科学会では、紫外線対策として、①100%UVカットのサングラスの着用、②曇りでもサングラスを着用すること、③広いつばがついた帽子の着用、④光感受性が高まるテトラサイクリンやフルオロキノロンなどの抗生物質、避妊薬、エストロゲン、イブプロフェンやナプロキセンなどの抗炎症剤の服用の制限、⑤太陽や砂、水を直接みないこと、⑥UVカットのコンタクトレンズにたよらないこと、を勧めています。

http://www.aao.org/newsroom/release/drugs-light-eyes-increase-uv-vulnerability.cfm