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緑内障治療薬に対するアドヒアランスについて

緑内障の治療は、多くの場合、眼圧を下降させるための薬物治療から開始されます。しかしながら、せっかく医師が薬物を処方しても、患者さんが使用しなければ意味がありません。緑内障診療ガイドライン(第三版)によれば、「アドヒアランスとは患者も治療方法の決定過程に参加したうえ、 その治療方法を自ら実行することを指すものと定義され」ますが、高血圧や高脂血症、糖尿病に比べると、緑内障治療薬のアドヒアランスは極めて低いことが言われており、報告によって異なりますが、20%~50%と言われております。

本論文では、緑内障治療薬に対するアドヒアランスを調べた結果、若年、抑うつ状態、薬物治療に何らかの問題がある患者さんのアドヒアランスは悪く、薬物に対する実効感覚や病気が治るという期待が高い患者さんほど良好だったと報告しています。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24692604

医院移転のご案内

平成26年6月より、現在建築中の医院(旧林医院跡地)に移転する運びとなりました。以下に今後の詳細につきご連絡申し上げます。

 

l  休日当番日である平成26年5月25日(日)をもって現医院を閉院する運びとなります。

l  平成26年5月26日(月)~5月31日(土)までは移転準備のため、休診とさせて頂きます。

l  平成26年6月2日(月)より新医院での診療を開始いたします。

l  新医院住所、電話番号は下記になります。

〒940-0053 長岡市長町2-1649-1

電話(0258) -32-0833(現在と同じです)

l  移転に伴い、医院の名称は、昭和8年より続いた「眼科八百枝医院」から「やおえだ眼科」に改名いたします。

l  新医院におきましては、日帰り白内障手術・硝子体手術・緑内障手術に対応いたします。

l  診察時間につきましては、午前は8時30分~12時、午後は14時30分~17時30分に延長します。但し、水曜日午後は手術日にあてますので、原則外来は行いません。

l  新医院の内覧会につきまして、平成26年6月1日(日)9時~16時に執り行わせて頂きます。詳細につきましては別途ご連絡申し上げます。

 

私ども一同、心を一つにして一層地域医療に力を尽くす所存であります。皆様方におかれましては、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

小児に対する花粉症対策用の眼鏡装用につき

今年は花粉飛散量が少なく、花粉症を有する方におかれましても、症状が軽いのではないかと推測されます。

花粉症対策として、防御用眼鏡を用いることがありますが、小児の場合、外傷などによる重篤な被害が消費者庁を通じて報告されています。くれぐれもお気をつけください。

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130221_2.html

新医院の地図と診療時間につき

新医院である「やおえだ眼科」は、現医院「眼科八百枝医院」から歩いて30秒の場所にあります。

map

 

新医院の開業は6月2日(月)からとなります。診療時間は午後は5時30分までと、30分延びますが、水曜日午後は手術日になり、原則外来はお休みになります。ご高配頂きますようおねがい申し上げます。

timetable

若年性緑内障について

若年性緑内障(juvenile glaucoma)は、原発開放隅角緑内障の亜形のように捉えられていて、わたくしどもが使う教科書でもわずかな記載があるのみですが、緑内障専門医としては是非とも啓蒙したい疾患です。先ほど閲覧した米国眼科学会の会員用メールで、初めてきちんとした記載がなされていたのを拝読したので、こちらに紹介したいと思います。会員用メールですので、URLは貼りませんが、ご了承ください。

若年性緑内障は発症年齢から2群に分けられていて、5歳~35歳までと、35歳以上とのことです(欧州緑内障学会のガイドラインでは10~35歳です)。有病率は50000人に一人で、多くは常染色体遺伝をし、その他は原発開放隅角緑内障とほぼ同様の臨床所見がみられるのですが、大事なことは(多くの教科書で記載がなされていないことは)、40mmHg以上の眼圧上昇をみることがあり、稀に頭痛を契機にみつかることがあるということです。もちろん無自覚なことが多く、発見された時には重症なことがあり、点眼治療でも不十分で、多くは手術治療が必要となります。

若年性緑内障をスクリーニングすることは困難で、若くとも、何かあったら眼科にかかることが肝要と思います。特にコンタクトレンズ処方時はいいきっかけとなると思います。また、緑内障の家族歴(特に眼圧が高い緑内障)がある場合には、積極的な眼科受診をおすすめします。

花粉症の季節が始まりました!

昨日今日と、毎年花粉症で受診なさっている患者さんが、多数来院されました。お話を伺いますと、2月24日頃発症、pm2.5が飛散した26日に悪化したというケースがほとんどのようです。

速報では、まだ長岡市での花粉の飛散は少ないのですが、季節性アレルギー性結膜疾患の治療は季節前に治療を開始すると効果的と言われています。花粉症をお持ちの方は、専用の眼鏡装用をお奨めします。

PM2.5による目の影響

本日新潟に初のPM2.5の注意喚起があり、外出や換気を控えるよう指示が出されました。

PM2.5による目の影響を調べてみました。ハワイの火山での影響について調べた論文ですが、他覚眼科所見としては充血、粘性透明な眼脂、結膜乳頭増殖、涙点浮腫、眼瞼浮腫、結膜浮腫が、自覚的にはほぼ全例で痒み、異物感、流涙、灼熱感がみられたそうです。

外出時にはマスクとともにメガネの着用も推奨します。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22187513

新医院移転のタイムテーブルにつき

以前にもお伝えいたしましたが、現状新医院の建築が予定通り進められていますので、新医院への移転のタイムテーブルは下記の如くとなります。

現医院での診療は休日当番である平成26年5月25日(日)をもって閉院する運びになります。翌5月26日(月)~5月31日(土)までは移転準備のため、大変ご迷惑をおかけしますが、休診とさせて下さい。6月1日(日)は内覧会を執り行います。翌6月2日(月)~新医院での診療を開始する予定です。

新医院での診療時間につきましては、ウィークデーは30分延び、午前は8時30分~12時まで。午後は14時30分~17時30分までとします。土曜日は午前のみの診療です。日祝日は休診となります。

ただし、水曜日午後は手術日となりますので、原則外来業務は行いません。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。