「ニュース」カテゴリーアーカイブ

新医院の地図と診療時間につき

新医院である「やおえだ眼科」は、現医院「眼科八百枝医院」から歩いて30秒の場所にあります。

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新医院の開業は6月2日(月)からとなります。診療時間は午後は5時30分までと、30分延びますが、水曜日午後は手術日になり、原則外来はお休みになります。ご高配頂きますようおねがい申し上げます。

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若年性緑内障について

若年性緑内障(juvenile glaucoma)は、原発開放隅角緑内障の亜形のように捉えられていて、わたくしどもが使う教科書でもわずかな記載があるのみですが、緑内障専門医としては是非とも啓蒙したい疾患です。先ほど閲覧した米国眼科学会の会員用メールで、初めてきちんとした記載がなされていたのを拝読したので、こちらに紹介したいと思います。会員用メールですので、URLは貼りませんが、ご了承ください。

若年性緑内障は発症年齢から2群に分けられていて、5歳~35歳までと、35歳以上とのことです(欧州緑内障学会のガイドラインでは10~35歳です)。有病率は50000人に一人で、多くは常染色体遺伝をし、その他は原発開放隅角緑内障とほぼ同様の臨床所見がみられるのですが、大事なことは(多くの教科書で記載がなされていないことは)、40mmHg以上の眼圧上昇をみることがあり、稀に頭痛を契機にみつかることがあるということです。もちろん無自覚なことが多く、発見された時には重症なことがあり、点眼治療でも不十分で、多くは手術治療が必要となります。

若年性緑内障をスクリーニングすることは困難で、若くとも、何かあったら眼科にかかることが肝要と思います。特にコンタクトレンズ処方時はいいきっかけとなると思います。また、緑内障の家族歴(特に眼圧が高い緑内障)がある場合には、積極的な眼科受診をおすすめします。

花粉症の季節が始まりました!

昨日今日と、毎年花粉症で受診なさっている患者さんが、多数来院されました。お話を伺いますと、2月24日頃発症、pm2.5が飛散した26日に悪化したというケースがほとんどのようです。

速報では、まだ長岡市での花粉の飛散は少ないのですが、季節性アレルギー性結膜疾患の治療は季節前に治療を開始すると効果的と言われています。花粉症をお持ちの方は、専用の眼鏡装用をお奨めします。

PM2.5による目の影響

本日新潟に初のPM2.5の注意喚起があり、外出や換気を控えるよう指示が出されました。

PM2.5による目の影響を調べてみました。ハワイの火山での影響について調べた論文ですが、他覚眼科所見としては充血、粘性透明な眼脂、結膜乳頭増殖、涙点浮腫、眼瞼浮腫、結膜浮腫が、自覚的にはほぼ全例で痒み、異物感、流涙、灼熱感がみられたそうです。

外出時にはマスクとともにメガネの着用も推奨します。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22187513

新医院移転のタイムテーブルにつき

以前にもお伝えいたしましたが、現状新医院の建築が予定通り進められていますので、新医院への移転のタイムテーブルは下記の如くとなります。

現医院での診療は休日当番である平成26年5月25日(日)をもって閉院する運びになります。翌5月26日(月)~5月31日(土)までは移転準備のため、大変ご迷惑をおかけしますが、休診とさせて下さい。6月1日(日)は内覧会を執り行います。翌6月2日(月)~新医院での診療を開始する予定です。

新医院での診療時間につきましては、ウィークデーは30分延び、午前は8時30分~12時まで。午後は14時30分~17時30分までとします。土曜日は午前のみの診療です。日祝日は休診となります。

ただし、水曜日午後は手術日となりますので、原則外来業務は行いません。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。

やおえだ眼科内覧会につき

現状、順調に新医院開設作業が進んでおり、平成26年6月1日(日)にやおえだ眼科内覧会を催す予定です。本来でしたら、現医院が近い場所に移設するということで、院長も含めたスタッフや各種医療機器など、変わらないところもあるので、お披露目を執り行わないという考えもありますが、新しいスタッフや医療機器のご紹介、何より新しく大きくなった新医院の建物をみて頂きたく思い、予定通り内覧会を開催いたします。

内覧会の準備も着々と進んでおり、来院された方々へのおもたせとして、小菓子などを用意します。本日、サンプルとして長岡市某パティスリーのクッキーを入手いたしました。文字や絵をプリントして頂けるようで、大変興味があります。

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sofZia®を用いた緑内障治療薬

緑内障診療ガイドライン(第三版)によれば、緑内障治療薬を用いた薬物治療の原則は、「必要最小限の薬剤と副作用で最大の効果を得ること」です。長期間にわたって緑内障治療を行うことで問題になるのは、薬物に含まれる防腐剤による角膜上皮障害やアレルギーが挙げられます。一般的な点眼液には塩化ベンザルコニウムが防腐剤として用いられていますが、トラバタンズR点眼液においては、sofZia®と呼ばれるイオン緩衝システムにより、細菌や真菌のエネルギー産生を阻害させます。そのため、本薬剤においては、上記副作用が少ないことが期待されます。 日本人の正常眼圧緑内障患者に対するトラバタンズR点眼の有効性と副作用の少なさを示した報告が発表されました。本研究は緑内障専門医がいる全国22施設の共同研究でしたが、当眼科八百枝医院も微力ながら研究に参加させていただきました。 Travoprost with sofZiaR preservative system lowered intraocular pressure of Japanese normal tension glaucoma with minimal side effects

多焦点眼内レンズと視野

今日においても、多くの白内障手術では、濁った水晶体を超音波乳化吸引装置で摘出し、代わりに挿入する人工レンズ(眼内レンズ)は、単焦点眼内レンズです。すなわち、若い頃のようにみたいすべての距離にピントが合うのではなく、ある1点にピントが合うレンズです。したがって、ピントが合う距離以外みたいときには、ほとんどの場合、眼鏡が必要となります。例として、遠くが見えるような度数の単焦点眼内レンズを挿入した患者さんは、運転やゴルフは眼鏡なしでいいのですが、近くの字を読みたい時などには近用眼鏡(いわゆる老眼鏡)が必要です。
近年、多焦点眼内レンズを用いることにより、遠近ともみえることができ、眼鏡に依存しない日常生活が可能なケースが増え、QOL(quality of life)の向上が期待されます。

しかしながら、欧州緑内障学会の報告によれば、緑内障患者に多焦点眼内レンズを挿入した場合、視野全体の感度の低下がみられるため、白内障手術後の眼科検査の一つとして、早急に視野検査を行い、新たなベースラインデータを作成することを推奨しています。

http://www.eugs.org/eng/tips_showtip.asp?id=2205

新医院への移転につき

主に新医院の工事の進捗状況に左右されますが、新医院への移転につき、現時点での予定では、休日当番日である平成26年5月25日(日)をもって、現在の眼科八百枝医院を閉院し、移転に伴う準備のため、翌5月26日(月)~5月31日(土)まで休診とさせて頂きます。平成26年6月1日(日)にやおえだ眼科内覧会を執り行わさせて頂き、翌6月2日(月)~新医院での診療を開始させて頂きます。また、新医院では、日帰り白内障手術、硝子体手術に対応いたします。新医院の住所と電話番号は下記となります。

〒940-0053 新潟県長岡市長町2-1649-1(現医院から歩いて30秒のところです)

電話番号0258-32-0833(現在と同じ番号の予定です)

まだ暫定的な予定ですが、変更点が出てきましたら随時ご報告申し上げます。よろしくお願い申し上げます。