院長 のすべての投稿

院長 について

新潟大学医学部卒業 眼科八百枝医院院長 新潟大学大学院医歯学総合研究科視覚病態学分野非常勤講師 医学博士

不同視弱視眼の脈絡膜厚についての論文(院長が共著者になりました)

弱視眼において、反対眼または健常眼より脈絡膜厚が厚いことについては、メカニズムが不明であるものの以前より示唆されていました。この度、川崎医科大学眼科学1教授の三木淳司先生のグループが、弱視治療後の脈絡膜厚について調べたところ、脈絡膜厚はやはり反対眼または健常眼より厚かったことがわかり、脈絡膜厚は視機能には関連がなかったとする報告が発表されました。本論文において、統計学的検討のお手伝いを院長がさせていただきました。

Effect of amblyopia treatment on choroidal thickness in hypermetropic anisometropic amblyopia using swept-source optical coherence tomography.

院長が執筆した英文論文が発行されました。

眼圧は右眼⇒左眼の順に測定すると左眼圧が低く算出されることが示唆されています。原因は最初の眼圧測定が不慣れであったり、強い目つぶりが生じたり、等、様々な仮説があります。今回、緑内障214例428眼について、右⇒左⇒右⇒左もしくはその逆の順番で眼圧測定を行うと、左右眼にかかわらず、測定順に眼圧が下降し、その眼圧変動の原因として、プロスタグランジン関連薬投与が示唆されました。プロスタグランジン関連薬による眼瞼の変化が、眼圧変動に関係するものと考えました。下記リンクから、当該論文が閲覧できます。

Factors associated with fluctuations in repeated measurements of intraocular pressure using the Goldmann applanation tonometer in Japanese patients with primary open-angle glaucoma.

講演会の座長を務めました

2018年8月29日ニューオータニ長岡において、当院副院長福島と院長八百枝が座長となり、中越眼科疾患講演会が催されました。演者は武蔵境眼科医院副院長、東京医科大学眼科兼任講師であられる村松大弐先生と、東京慈恵会医科大学眼科学講座主任教授中野匡先生のお二人でした。各々、糖尿病黄斑浮腫および緑内障治療につきご講演賜りました。中越地区の眼科医その他30名強が集まる盛会でした。大変勉強になる会となり、関係各位には深く御礼申し上げます。

もうすぐ第二駐車場が完成します。

特に午前中の診療において、駐車場不足で皆様方には大変ご迷惑をおかけしておりましたが、来週には旧医院跡地に第二駐車場が完成します。現在25台の駐車スペースがありますが、13台増えて、計38台収容可能となります。第二駐車場が完成しましたら、改めてご連絡申し上げます。

症例報告寄稿につき

Nano Ophthalmology誌53巻に「ラタノプロストPF点眼液0.005%「日点」の治療症例」を寄稿しました。緑内障治療薬に含まれる防腐剤によって、強いアレルギー症状と角膜上皮障害が生じた症例に、防腐剤フリーの緑内障治療薬に変更したところ、劇的に改善されたという内容です。

米国学会発表につき

2018年4月29日~5月3日にホノルルで開催されるThe Association for Research in Vision and Ophthalmologyにおいて、川崎医科大学三木淳司教授が筆頭演者である「Macular choroidal thickness before and after amblyopia treatment in anisometropic amblyopia using swept-source optical coherence tomography」が採択されました。当院院長も共同演者として名前を連ねさせて頂きました。

平成29年度の手術件数

当院における手術件数は以下の通りです。
if白内障手術   522件
硝子体手術   20件
緑内障手術   11件
硝子体内注射  159件
内反症手術   13件
翼状片手術   10件
霰粒腫摘出術  9件
網膜光凝固術  53件
虹彩光凝固術  10件
隅角光凝固術  3件
後発白内障手術 98件

炭酸脱水酵素阻害薬と交感神経β遮断薬の配合点眼液について

緑内障治療薬について、近年異なった眼圧下降作用を有する薬剤を配合した、配合点眼液が実臨床上広く用いられています。炭酸脱水酵素阻害薬と交感神経β遮断薬の配合点眼液には、コソプト配合点眼液とアゾルガ配合懸濁性点眼液があります。本論文では、プロスタグランジン関連薬点眼中の緑内障症例に対し、両点眼液を無作為に追加投与したところ、眼圧下降効果や安全性に大きな違いがなかったと報告しています。本研究は他施設スタディで、当やおえだ眼科も参加させて頂きました。

Additive effects and safety of fixed combination therapy with 1% brinzolamide and 0.5% timolol versus 1% dorzolamide and 0.5% timolol in prostaglandin-treated glaucoma patients.