緑内障がどんな病気であるのかを定義するのはとても難しく、各国の緑内障のガイドラインの中で、定義が書かれているのは日本だけで、「緑内障は、視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である」とあります。多くの方にはとっつきにくい表現と思いますが、緑内障の多くは眼圧が健常人の正常範囲内にあることが一因と考えます。緑内障の本態は「進行性の網膜神経節細胞の消失とそれに対応した視野異常である緑内障性視神経症」であり、近年では眼圧が高いことよりも視神経障害が存在することが緑内障の定義となりつつあると考えます。
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乾燥する季節になってきました
自院でも、ドライアイや眼精疲労の患者さんが増えております。蒸しタオルで症状が改善するという報告がいくつかなされています。是非お試し下さい。
新医院の外観パース
経口避妊薬と緑内障
アメリカ眼科学会は、経口避妊薬を3年以上服用している女性は、緑内障のリスクが2倍になることを報告しました。
http://www.aao.org/newsroom/release/oral-contraceptives-increase-glaucoma-risk.cfm
専門は緑内障です。
院長の専門は緑内障です。経歴でもお示しいたしました通り、眼科医になってからの多くの診療時間を新潟大学の緑内障外来、病棟、手術に携わらせて頂きましたし、学会発表のほか、執筆した原著や論文、総説、教科書の多くが緑内障関連のものです。また、日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン(第三版)においては作成委員会の委員を務めさせて頂きました。しかしながら、まだまだ分からないこと、知りたいこともあり、新しい論文の情報収集や論文作成のお手伝いを通じ、スキルを高めていく所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。
加齢黄斑変性
欧米では失明原因の第一位になっている加齢黄斑変性。喫煙や高血圧、高脂血症などが発症の一因として挙げられますが、アルツハイマーや痴呆との関連はなく、また、加齢黄斑変性がアルツハイマーや痴呆の発症や進行を促すこともないという報告がありました。
http://archopht.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1774028
ω3脂肪酸
ドライアイの有病率は14.6%~57.5%と報告されていますが、体内で産生されないω3脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサベンタエン酸)の摂取により、ドライアイが改善するという報告がでました。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0161642013003370
院長免許・資格・所属学会・専門
[免許]
医師免許
[資格]
日本眼科学会専門医
医学博士
[所属学会]
日本眼科学会
日本眼科医会
日本緑内障学会
アメリカ眼科学会
[専門]
緑内障・眼科一般
院長経歴
平成7年3月31日 新潟大学医学部卒業
平成7年6月1日 新潟大学医学部附属病院眼科
平成8年4月1日 長岡赤十字病院眼科
平成9年4月1日 新潟大学大学院医学研究科入学
平成13年3月31日 新潟大学大学院医学研究科修了
平成13年4月1日 新潟大学医学部附属病院眼科
平成15年10月1日 新潟大学医歯学総合病院眼科
平成20年8月1日 新潟大学医歯学総合病院眼科病院助教
平成20年10月1日 眼科八百枝医院院長
平成21年4月1日 新潟大学大学院医歯学総合研究科視覚病態学分野非常勤講師
現在に至る
医院沿革
昭和8年長岡市玉蔵院(現在の東坂之上町)にて初代院長八百枝 文(やおえだ ふみ)により眼科八百枝医院開業
昭和20年長岡大空襲により焼失、その後現在の地に移転開業
昭和50年八百枝 浩(やおえだ ひろし)が二代目院長に就任
平成20年八百枝 潔(やおえだ きよし)が三代目院長に就任
平成26年6月やおえだ眼科として移転開業予定
