スエーデンでの研究によると、一日15本以上喫煙している男性は、非喫煙者と比較して、白内障発症のリスクが42%高まり、20年以上禁煙できた男性でも、非喫煙者と比較して21%高まる。
院長 のすべての投稿
緑内障診療の進歩
アメリカでの研究ですが、1965年~1980年に緑内障と診断され、1995年まで追跡調査を行った結果、少なくとも片眼が失明したのは25.8%であったのに対し、1981年~2000年に緑内障と診断され、2009年まで追跡調査を行った例では13.5%に減じていた、とのことでした。主因は緑内障治療の進歩と位置付けていますが、未だ失明例が多いことにも注意すべきです。
http://www.aaojournal.org/article/S0161-6420(13)00808-7/abstract
本日の新医院
本日の新医院
緑内障では、環境によってみえ方が違うか?
緑内障外来において、患者さんの眼圧が高いために検査入院して頂くと、眼圧が下がっていることがよくあります。この場合はアドヒアランスが原因と思われますが、環境に応じて検査データが異なることはあらゆる疾患でみられることと思います。
本論文では、緑内障患者において、家と病院とでみえ方を比較したところ、病院の方がよくみえたという報告です。原因は照明の明るさとのことですが、このように、病院でいいデータが出たとしても、患者さんの日常生活には影響が出ている可能性があることを、医者は勘案する必要があります。
http://archopht.jamanetwork.com/article.aspx?articleID=1779718&utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook&utm_campaign=feed_posts%0A
本日の新医院
第二回打ち合わせ会議
本日の新医院
体重と緑内障
過去にライフスタイルと緑内障について前向きに調べた大規模スタディがあります。社会的経済的地位や飲酒、喫煙、肥満などと緑内障について調べたところ、多くの因子で関連はみられなかったものの、女性については、肥満(BMIが高い)と眼圧に正の相関があったものの、逆に肥満と緑内障の発症には負の相関があったという結論です。相反している結果ですが、院長の経験上も、同じような印象を持っております。理由は不明ですが、体重が軽いほど、視神経に至る栄養が少なくなる可能性があるということでしょうか?
今後更なる研究が行われると思われますし、日本人では違った結果も出てくるかもしれません。






