昨晩雪が降ったため、今朝の長岡市はそこそこ積雪があります。まだまだ春には程遠いようです。
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レイノー病と緑内障
古くから、レイノー病と緑内障に関係があることが示唆されています。レイノー現象とは、「寒冷時や冷水につかったときに四肢末梢部、とくに両手指が対称的に痛み、しびれ感とともに蒼白、あるいはチアノーゼなどの虚血症状をきたす」もので、末梢循環不全が緑内障の発症および病期の進行に影響を与えていると考えられています。レイノー現象を起こす人のうち、基礎疾患が不明なものをレイノー病と呼びます。院長が研修医だったころ、英国の著名な先生の講演で、「緑内障患者さんが来たら、先ずは握手をします!」と述べたことが印象に残っています。要は手が冷たいかどうかを確認するということです。レイノー現象を調べるには主には冷水負荷試験が行われ、冷水に手足を入れてサーモグラフィーで温度変化が大きくないかを観察します。
本論文は、緑内障患者に冷水負荷試験を行ったところ、健常者や高眼圧症患者に比し、網膜電図(心電図と同様に網膜の機能を電位変化で調べる検査)で低下していたことを報告しています。
本日の新医院
近視眼の眼圧日内変動
眼圧は血圧や体温などと同様に、一日のうちに変動がみられます。一般的には夜間から早朝にかけて眼圧は高くなると言われ、また、緑内障眼では変動幅が大きいことが知られています。そのため、外来受診時の眼圧値が低いにもかかわらず、視野障害の進行がみられる場合には、検査入院のうえ、眼圧日内変動を調べることがあります。
本論文では、若年の強度近視を有する緑内障患者では、眼圧日内変動が少なく、夜間よりは日中に変動がみられることが多く、近視が強いほど夜間の眼圧変動は低いと報告しています。
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第6回打ち合わせ会議
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抗血管内皮増殖因子阻害薬と緑内障
近年、加齢黄斑変性や網膜静脈閉塞に伴う黄斑浮腫に対する治療は、抗血管内皮増殖因子阻害薬の硝子体注射が主流となってます。本治療は、長期間の有効性が少ないため、繰り返し行うことが多いことが特徴となっています。昨年同薬の繰り返し投与で、眼圧が上がるという報告がなされました。
http://www.aaojournal.org/article/S0161-6420(11)00755-X/abstract
原因は、注射そのものの炎症や薬物毒性による線維柱帯の障害などが考えられていますが、最新の報告では、繰り返し投与自体は眼圧に影響しないことが示唆されました。しかしながら、一部の症例で眼圧が上がるため、モニタリングは必要となります。