世界緑内障週間は2008年から世界一斉に行われている緑内障啓発のための国際的イベントです。毎年3月上旬の1週間(本年は本日3月10日日曜日~16日土曜日まで)を世界緑内障週間(World Glaucoma Week)と定め、種々の啓発活動やロビー活動を各国・各地域の実情に合わせて行っています。日本においては、日本緑内障学会が中心となり、全国の公共機関や医療機関でのグリーンのライトアップを行い、一般市民に対する啓発活動が行われています。当院でも本活動の趣意に賛同し、ライトアップinグリーン運動に参加しています。
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令和5年度の当院の手術件数につき
白内障手術(併用手術含む) 988件
硝子体手術 25件
緑内障手術 17件
網膜光凝固術 29件
後発白内障手術 100件
虹彩光凝固術 1件
隅角光凝固術 2件
翼状片手術 4件
硝子体内注射 240件
3歳児検診で、弱視眼を早期に発見するための新しい屈折測定装置の有用性についての論文で、院長が共同執筆者を務めました
新しい屈折測定装置、Spot Vision Screenerは小児でも簡便に使用できるため、より早期の弱視治療を目的に、全国的に3歳児検診で使用され始めています。新潟医療福祉大学視機能科学科の多々良俊哉先生が筆頭著者で、Spot Vision Screenerの測定精度についての論文が発行されました。院長はデータ解析並びに論文校正を務めました。Measurement Accuracy When Using Spot Vision Screener With or Without Cycloplegia in Young Adults
八百枝院長が座長を務めた講演会が開催されました
令和5年11月22日第7回中越臨床眼科研究会が、ホテルニューオータニ長岡およびWEBのハイブリッド開催にて行われました。西葛西・井上眼科病院の國松志保先生より、「視野障害と自動車運転~「運転外来」から見えるもの~」という演題名でご講演賜りました。座長は当院院長八百枝が務めました。國松志保先生は日本初の運転外来を開設し、自身が開発したドライビングシュミレーターを用いて、主に後期の視野障害を有する緑内障患者さんの運転指導を行っています。新潟大学にも最近運転外来が開設されました。
聴取者は中越地区全体の眼科医および関係者でした。
世界緑内障週間とライトアップinグリーン運動につき
世界緑内障週間は2008年から世界一斉に行われている緑内障啓発のための国際的イベントです。毎年3月上旬の1週間(本年は本日3月12日日曜日~18日土曜日まで)を世界緑内障週間(World Glaucoma Week)と定め、種々の啓発活動やロビー活動を各国・各地域の実情に合わせて行っています。日本においては、日本緑内障学会が中心となり、全国の公共機関や医療機関でのグリーンのライトアップを行い、一般市民に対する啓発活動が行われています。当院でも本活動の趣意に賛同し、ライトアップinグリーン運動に参加しています。
令和4年度の当院の手術件数につき
白内障手術(併用手術含む) 834件
硝子体手術 18件
緑内障手術 10件
網膜光凝固術 39件
後発白内障手術 85件
虹彩光凝固術 2件
隅角光凝固術 3件
翼状片手術 7件
結膜弛緩手術 5件
霰粒腫摘出術 7件
八百枝院長が座長を務めた講演会が開催されました
令和4年11月16日第6回中越臨床眼科研究会が、ホテルニューオータニ長岡およびWEBのハイブリッド開催にて行われました。吉川眼科クリニック 吉川啓司先生より「マイワールド的緑内障3000例調査~緑内障マネジメントの「一変(いちへん)」~」という演題名でご講演賜りました。座長は当院院長八百枝が務めました。聴取者は中越地区全体の眼科医および関係者でした。
院長が座長を務めた講演会が行われました
令和4年8月20日第7回中越眼科疾患講演会がWEB開催にて行われました。グレース眼科クリニック 内藤知子先生から「ここが変わった! 緑内障診療ガイドライン第5版」、新潟大学大学院医歯学総合研究科講師 寺島浩子先生から「BRVO治療Update」という演題名でご講演賜りました。中越地区のほか、新潟市も含め、20余名の眼科医から聴取賜りました。座長は当院院長八百枝が務めました。関係各位に深謝申し上げます。
近視進行抑制薬マイオピンについて
マイオピンとは
アトロピン0.1%点眼による近視進行抑制効果は過去に多くの報告がありましたが、瞳孔散大に伴う羞明や、調節機能低下に伴う近見視力低下などの副作用が問題でした。
MyopineTM(マイオピン)は、小児期の近視の進行を軽減させることを目的に、アトロピンを超低濃度(0.01%)に配合した目薬で、シンガポール国立眼科センターの研究に基づいて開発されました。この度当院にてもマイオピン点眼による近視進行抑制治療を開始しました。
マイオピンの特徴
・副作用がほとんどなく、近視を抑えるのに適した目薬
・近視の進行を平均50~60%抑えることができるとされている
・光のまぶしさへの影響が少ない
・サングラスをあまり必要としないといわれる
・目の調節機能(手元を見る作業)への影響はほぼなし
・近見視力(近くを見る視力)への影響はほぼなし
・近視進行抑制のためのメガネもほとんど必要なし
・とても簡単な日常ケア
・1日1滴、就寝前に両眼に点眼
・容器1本(5ml)あたり、両眼で1ヶ月の使い切りサイズ
・本製品は、GMP(Good Manufacturing Practice・品質管理)に準拠した工場で製造
マイオピンの対象
・6歳以上の学童(成人は対象外)
・軽度または中等度の近視を有する
・弱視など他に眼疾患がない
・以上に基づき、医師が適応を判定
マイオピンの注意点
・本治療は保険適応外(自費診療)のため、同日に保険診療が行えません
・近視を改善させる治療ではありません
・完全に近視の進行を抑えることはできません
・治療効果は人によりまちまちなので、効果がみられない場合には、治療を中断することがあります
治療・定期検査の流れ
①治療の対象であるか検査・診察を行う(診療費1500円(税込))
②点眼1本(3500円(税込))処方し、寝る前に毎日1滴ずつ点眼して頂いたうえ、1か月後再診
③その後3~6か月毎診察
不同視弱視についての論文につき、院長が共同執筆者を務めました
低濃度アトロピン点眼が学童の近視化を抑制するという報告はいくつもあり、ただ、そのメカニズムは不明な点があります。一つの仮説として、脈絡膜厚がアトロピン点眼により肥厚するために、結果として眼軸長が短くなり、近視化が抑制されるという報告がいくつか散見されます。一方、不同視弱視眼においては、反対眼よりも脈絡膜厚が厚いという報告もあります。
この度、不同視弱視患者に対し、両眼にアトロピン点眼を行ったところ、健常眼に比し、患眼では、脈絡膜厚の肥厚の度合いが小さいことを証明した報告が、川崎医科大学の三木淳司教授の教室からなされました。院長はデータ解析の一部を担当しました。
Changes in Choroidal Thickness and Structure Induced by 1% Atropine Instillation in Children With Hyperopic Anisometropic Amblyopia