「院長ブログ」カテゴリーアーカイブ

弱視研究についての論文につき、院長が共同執筆者を務めました

川崎医科大学眼科の三木淳司教授と筆頭著者である荒木俊介先生のご厚意により、弱視眼の脈絡膜循環についての論文の共著者に、当院八百枝院長を入れて頂きました。
種々の疾患で視機能と脈絡膜循環には相関があることが知られていて、しかしながら弱視眼については研究が少なく、光干渉断層計を用いた本研究では、黄斑部脈絡膜厚は健常眼や僚眼よりも弱視眼で厚かった一方で、脈絡膜血管密度には差がなく、トータルで弱視眼では循環が良いことが分かり、このことは、視機能を補完するために循環が向上しているのかもしれないという内容です。
小生はデータ解析を担当しました。

Choroidal vessel density in unilateral hyperopic amblyopia using en-face optical coherence tomography

院長が責任著者を行った眼圧についての論文が発行されました。

無治療の高眼圧症例におけるGoldmann圧平眼圧計による眼圧測定では、60カ月で1.6~1.7mmHg下降したという報告(Bhorade; 2009)があり、健常眼でも2週間後で眼圧は下降したという報告(Peckmezci; 2011)がある。本研究は検者による眼圧値に対する影響を少なくするため、非接触眼圧計を用いて健常眼40例80眼の眼圧測定を5日連続して行った。二元配置反復測定分散分析において、左右眼とも5日間で眼圧変動はみられなかったが、一元配置反復測定分散分析において、初日の左眼眼圧のみ、他の検査日に比して低下がみられた。非接触眼圧計による眼圧測定は、安定した眼圧測定が行えると考えられたが、初日の眼圧測定のみ不安定な可能性があり、ベースライン眼圧を決定するためには注意を要する。
非常勤講師でもあるEvaluation of Changes in Intraocular Pressure with a Noncontact Tonometer in Healthy Volunteers新潟医療福祉大学における院長の初仕事で、責任著者を務めました。

院長が新潟医療福祉大学の非常勤講師を兼務します。

八百枝院長は、2009年から新潟大学大学院医歯学総合研究科視覚病態学分野の非常勤講師を兼務しておりましたが、本日付で新潟医療福祉大学大学院保健学専攻視覚科学分野の非常勤講師も兼務することになりました。
当院の診療体制等は変更ありません。
皆様方に置かれましては引き続きよろしくお願い申し上げます。

世界緑内障週間につき

緑内障は、世界中の国で、中途失明の原因疾患として上位にランクされている重要な病気です。我が国でも緑内障は現在失明原因の第一位です。一方で、緑内障は、早期に発見し早期から治療を継続すれば、失明する可能性の低い病気になってきています。緑内障による失明を減らすには、出来るだけ大勢の人に緑内障という病気を知ってもらうことが大切です。
世界緑内障連盟 (World Glaucoma Association) は、毎年、3月に世界緑内障週間として、緑内障という病気の啓発活動を世界中で展開します。この期間のことを、世界緑内障週間World Glaucoma Weekといいます。
啓発活動の一環として、ライトアップinグリーン運動があります。本年も当院は参加させて頂きました。

眼底像から推定視野の作成を試みた論文につき

新潟大学眼科の後輩の論文に、院長が共著者として名前を載せて頂きました。研究内容は最新の光干渉断層計から得られた眼底の「en-face画像」を視野検査の測定点を対応させて、網膜神経線維層欠損の有無を判定、そこから手間のかかる視野検査の代わりに「推定視野」を作成するという内容です。

Estimation of the central 10-degree visual field using en-face images obtained by optical coherence tomography

再び院長が座長を務めた講演会が開催されました

令和1年11月15日長岡市において眼科講演会「新潟オフサルモロジーミーティングin中越」が行われました。新潟大学医歯学総合病院眼科助教 栂野哲哉先生を招聘し、「エイベリス点眼液の有用性と適正使用」という演題名でご講演賜りました。座長は当院院長八百枝が務めました。

院長が座長を務めた講演会が行われました

令和1年11月13日長岡市において第3回中越臨床眼科研究会が行われました。神奈川リハビリテーション病院眼科診療部長 久米川浩一先生を招聘し、「身体障害者福祉法の施行規制の改正とスマートサイトについて」という演題名でご講演賜りました。座長は当院院長八百枝が務めました。

3歳児の瞳孔径と屈折につき

新潟医療福祉大学視機能学科長前田史篤先生のご厚意により、同助手である多々良俊哉先生の論文校正のお手伝いをさせて頂きました。静岡県藤枝市の3歳児検診で得られた、参加率95%強で1000名強の瞳孔径と屈折の基礎的データが示された論文です。日本人における今後の弱視治療のベースになりうる論文です。

Refraction and pupil diameter in 3-year- and 1-month-old children as measured by Spot Vision Screener