加齢黄斑変性にはルテインとジアキサンチン摂取が有効であるとの報告がありましたが、白内障ではどうでしょうか?
マルチビタミンの長期摂取で白内障発症のリスクが低下したとの報告がありました。ただし、その効果はわずかであり、白内障発症の誘因は主には加齢性変化であると考えます。一方、加齢黄斑変性とマルチビタミン摂取の関連はなかったとのことです。
加齢黄斑変性にはルテインとジアキサンチン摂取が有効であるとの報告がありましたが、白内障ではどうでしょうか?
マルチビタミンの長期摂取で白内障発症のリスクが低下したとの報告がありました。ただし、その効果はわずかであり、白内障発症の誘因は主には加齢性変化であると考えます。一方、加齢黄斑変性とマルチビタミン摂取の関連はなかったとのことです。
加齢黄斑変性は、欧米では高齢者の失明原因の第一位に挙げられ、日本人も徐々に有病率が増加している眼科的に重要な疾患です。症状としては、中心がかすんだり暗くなったりする、色覚やが低下する、明暗の差が分かりにくくなる、人の顔が判別しにくくなる、真っ直ぐな線がゆがむ、物の大きさに左右差がでる、などがあります。加齢黄斑変性には萎縮型と滲出型があり、後者は抗血管内皮増殖因子抗体の硝子体内注射の有効性が示されていますが、前者は残念ながら有効な治療法がないと言われています。しかしながら、ビタミンC、ビタミンE、ルテイン、ジアキサンチン、酸化亜鉛などのサプリメント服用により、病期の進行を抑えることが示されています。
本論文では、ルテインとジアキサチンが特に有効であると報告しています。
従来まで、角膜は5つの層によって成り立っていると考えられていましたが、昨年新しくDua’s layerが発見され、教科書を書き換えるくらいのインパクトのある報告がありました。
Dua’s layerは、コラーゲンでできており、角膜内の水分量のバランスを取るのに役立っているのでは?と考えられていますが、この度、房水の流出路である、線維柱帯の表面にもDua’s layerがみつかり、房水流出のメカニズム解明の一助になるかもしれません。
緑内障性視野障害では、多くは後期になるまで中心視野が残存します。したがって、後期になるまで自覚症状がなかったり、視力低下がみられなかったりすることがよくあります。このような症例に対する緑内障手術は、急激な眼圧下降によるストレスなどのために、中心視野がなくなってしまい、重篤な視機能障害が生じうることが古典的に言われています。ただし、近年の緑内障手術では、急激に眼圧を下げるのではなく、術後の処置により少しずつ眼圧を下げるため、そのような視機能障害は稀であることが言われるようになっています。
本論文においても、中心視野を囲む暗点がある緑内障患者に対する緑内障手術において、一時的な視機能障害をのぞき、重篤な視機能障害を生じた例はなかったとしています。
両目の同じ側がみえなくなる症候を同名半盲といい、脳神経障害や一部の緑内障などでみられます。同名半盲を持つ患者においては、車の運転能力が落ちることが想定されますが、本論文によると、みえにくい部分を注視したり、頭や肩の位置を変えたりすることで、運転能力をある程度維持させていると報告しています。
現状、順調に新医院開設作業が進んでおり、平成26年6月1日(日)にやおえだ眼科内覧会を催す予定です。本来でしたら、現医院が近い場所に移設するということで、院長も含めたスタッフや各種医療機器など、変わらないところもあるので、お披露目を執り行わないという考えもありますが、新しいスタッフや医療機器のご紹介、何より新しく大きくなった新医院の建物をみて頂きたく思い、予定通り内覧会を開催いたします。
内覧会の準備も着々と進んでおり、来院された方々へのおもたせとして、小菓子などを用意します。本日、サンプルとして長岡市某パティスリーのクッキーを入手いたしました。文字や絵をプリントして頂けるようで、大変興味があります。