欧米人では加齢とともに眼圧は上昇する傾向があると言われている一方、1988~1989年に行われた日本人を対象とした大規模調査や、2000年~2002年に行われた日本初の眼科疫学調査である多治見スタディでは、加齢とともに眼圧が下がる傾向があることが横断的研究により示唆されました。
本論文では、10年間におよぶ縦断的研究の結果、日本人においては眼圧が下がることが改めて示され、従来より指摘されているように、眼圧に寄与する因子として、収縮期血圧、拡張期血圧、body mass indexが挙げられています。