古典的に緑内障性視野欠損のほとんどは中心30度以内に初発する、などの理由から、眼科診療における緑内障診断のための視野検査は中心30度または24度以内を調べることが主流ですが、代表的な視野計である、ハンフリー視野計においては、視機能評価に重要な中心10度以内の測定点が少なく、10度以内のプログラムも行った方がいいのではないか、という論文が多くなっています。
本論文も、中心24度以内で異常がみられた場合、10度でもほとんどに異常がみられ、逆に10度で異常がみられた場合には16%で24度に異常がみられなかったとしています。また、上方視野欠損の方が下方より多かったとしています。