緑内障診療において、眼圧測定は欠かせない検査ですが、眼圧測定法の多くは角膜を介して眼球に圧力を加え、反発する力や速度などを観察することにより行われます。よって、角膜の強度が変化した場合、正確な眼圧測定が困難となります。
LASIK(レーシック)などの屈折矯正手術は、角膜の屈折を手術的に変化させるもので、当然角膜の強度が術後変化します。レーシックでは角膜を薄く削るため、強度が弱くなり、スタンダードな眼圧計であるゴールドマン眼圧計では眼圧が低く測定されてしまいます。そのため、レーシック術後に緑内障を発症した場合には、 Dynamic Contour Tonometerや Tonopen®といった特殊な眼圧計での経過観察が必要となることがあります。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24807062