評価療養および先進医療について

評価療養および先進医療とは?

従来、本邦における医療サービスにおいて、保険診療と保険外診療の併用である混合診療はみとめられませんでした。しかしながら、平成18年に改正された健康保険法において、保険給付の対象とすべき診療であるか否かについて、適正な医療の効率的な提供を図る観点から、評価を行うことが必要なものとして、厚生労働大臣が定めた診療を、「評価療養」と呼びます。この評価療養に該当する医療サービスにおいては、混合診療が認められます。
先進医療は「評価療養」の一つとされ、具体的には、有効性及び安全性を確保する観点から、医療技術ごとに一定の施設基準を設定し、施設基準に該当する保健医療機関は届出により保険診療との併用ができることとしたものです。平成31年、当院は「多焦点レンズを用いた水晶体再建術」における先進医療施設に認定されました。

多焦点レンズを用いた水晶体再建術について

多焦点眼内レンズとは、無水晶体眼の視力補正のために水晶体の代用として眼球後房に挿入される後房レンズである点では、従来の単焦点眼内レンズと変わりはありません。しかし、単焦点眼内レンズの焦点は遠方又は近方のひとつであるのに対し、多焦点眼内レンズはその多焦点機構により遠方及び近方の視力回復が可能となり、これに伴い眼鏡依存度が軽減されます。術式は、従来の眼内レンズと同様に、現在主流である小切開創から行う超音波水晶体乳化吸引術で行います。